ブラックキャニオン国立公園 Black Canyon of The Gunnison National Park |
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2004年6月12日訪問 |
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公園入口のゲート |
コロラド州にあるブラックキャニオン国立公園は、深い谷底にほとんど光が差し込まないことから、「ブラック」キャニオンと名がつけられたそうです。岩が黒いからブラックなのかと思っていたのですが、違いました。正式名称は「グンニソンのブラックキャニオン国立公園」と珍しく長い名前です。 ブラックキャニオンは硬い岩が激しい川の流れで削られてて出来た谷で、柔らかい砂岩が削られて出来たグランドキャニオンと全く異なる荒々しい風景を作り出しています。 |
Wild Onion |
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今は上流にダムができ水量が減っていて当時の激しさをうかがい知ることはできませんが、谷底を流れる Gunnison River グンニソン川は傾斜がきつく、とても流れが早い川であったそうです。真下に向かって落ち込むような谷が、グンニソン川の激しさを物語っています。 谷の深さは830m。 200万年をかけて削られたそうです。この区間の平均河床勾配が4.5%もあります。1%を越えると急流とされ、天竜川(全体)の0.4%と比べると、いかに激しい流れであるかが分かります。 谷の深さを写真で表現することは難しいのですが、左の写真はなかなか雰囲気が出ていると思います。谷底の一部に光が差し込んでいる様子です。 運がよければ、谷底の上昇気流に乗って舞う Falcon 鷹の姿を見ることができるかもしれません。私たちは見ることが出来ませんでしたが、トレイルですれ違った観光客の人たちが鷹を見たと興奮気味に教えてくれました。 様々なポイントがありますが、Gunnison Point、Painted Wall View、High Point を押さえれば見所は網羅できるのではないでしょうか。私たちはEast Portal には行きませんでしたが、そこでは川のそばまで下りられるそうです。 ブラックキャニオンも他の国立公園と同様に、観光開発されてしまうピンチがあったようです。谷底まで降りられるエレベータや、谷底を走る観光鉄道が計画されていたそうです。国立公園がそれを保護したことを誇らしげに展示してありました。一方で、ユタ州のレイクパウエルではグレンキャニオンをせき止めてできたダム湖なのに、あちらはダム建設の偉業を称えています。まあ、このアンバランスさがアメリカらしいところではあります。 |
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ビジターセンター裏の Gunnison Point |
比較的緩やかな谷 |
Painted Wall View |
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Mariposa Lily |
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