キング牧師国立歴史地区 Martin Luther King, Jr. National Historic Site |
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2004年12月21日訪問 |
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公園入口の看板 |
キング牧師国立歴史地区は、黒人差別問題に非暴力で取り組んだキング牧師こと Martin Luther King, Jr. の生まれ育った地区(アトランタのダウンタウン東部)を保存しています。キング牧師の生家の内部も見学することが可能で、当時の家具がそのまま展示されています。 私(なお)がキング牧師に興味を持つようになったのは、高校生のときに「I have a dream」 というリンカーンメモリアルでのスピーチを英語の教材として使ったことがきっかけです。力強い演説に引き込まれたことを覚えています。 黒人差別問題が解消したのは1970年代で、それほど昔のことではありません。1865年の奴隷解放から、100年も経ってのことでした。 |
National Historic Site |
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キング牧師の生家 |
キング牧師は1929年1月15日にこの地で生まれました。ここは黒人地区で、黒人だけでひとつのコミュニティーを形成していたようです。ここには黒人の医者や弁護士もいたし、金融機関などすべての機能を備えており、一通りの生活はできたみたいです。貧しい黒人地区にあって、キング牧師の家庭は裕福だったようです。差別制度についても、生まれた頃からずっと当たり前のものと刷り込まれていたので、特に疑問は抱かなかったのでしょう。 しかし、リベラルな北部のボストン大学に行って、初めて黒人差別が異常なことであることに気がつきました。ここで彼は頭角を現し、公民権運動の指導者へと担ぎ出されていくことになりました。 |
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キング牧師は、1964年にノーベル平和賞を受賞するも、これはゴールではないと言い切り、公民権運動に献身しました。そして、1968年4月に一発の銃弾に倒れ、生涯を終えました。銃の暴力はキング牧師の息の根を止めたものの、時代の流れまでを止めることはできませんでした。 彼が成功を収められたのは、インドのガンジーを手本として「非暴力運動」を貫いたからです。バスボイコット運動に始まり、多くのデモ行進をすることで世論に訴えました。既得権を守ろうとする白人は、暴力で公民権運動を制圧しようとしましたが、最終的には非暴力運動が勝利を収めました。 |
Ebenezer Baptist Church |
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非暴力運動へのこだわり |
何度も別件逮捕された |
黒人差別の象徴的な看板 |
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The King Center |
キング牧師の眠る墓 King's Tomb |
1977年にこの地に墓が移されました。墓石には"Free At Last. Free At Last. Thank God Almighty I'm Free At Last" と書いてあります。彼の名演説の一フレーズです。 |