ペトリファイドフォレスト国立公園 Petrified Forest National Park |
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2004年3月15日訪問 |
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ペトリファイドフォレスト国立公園のゲートシティはHolbrookで、40分くらいでペトリファイドフォレスト国立公園に到着します。公園内には南北に28マイル(45km)の道路が通っていて、見所が北側のPainted Desert(砂漠)、中央のPuerco Pueblo(遺跡)、南側のPetrified Forest(石化した森)3つのゾーンに別れています。 ここは今は乾燥した大地となっていますが、2億3000万年前にはここはいくつもの川が合流する氾濫原であり、緑の生い茂る豊かな大地であったそうです。その後、いったんは沈下した地層が、再び隆起し、長い年月をかけて侵食された結果、色とりどりの地層が見られる景色が現れ、石化した木々が地表に姿を現したのだそうです。"Petrified Forest"を「化石の森」と訳されることが多いようですが、本当は「石化した森」の方が実際のイメージに近いのではと思います。ここではいわゆる骨の化石がたくさん見られるわけではなく、たくさんの木が石になっている場所ですから。 |
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■ペインテッドデザートPainted Desert 赤・白・緑など色とりどりの地層が独特の風景を作っています。朝は逆光なので、夕方の方がきれいだと思います。プエルコプエブロ Puerco Pueblo 西暦1100年〜1400年に住んでいた先住民の遺跡です。このころ日本は鎌倉時代〜室町時代。壁画は子供のお絵かきみたいで、私たちは好きです。でも、この絵が鎌倉時代の物だとすると、ここの文化レベルはちょっと低いですよね。 |
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■ブルーメサ Blue Mesa 赤土がメインのPainted Dessertは異なり、ここは白と黒い層が印象的です。白は砂、黒は炭素を含んだ層によるものだとか。ここではトレイルコースもあります。 ここら辺から南側で、Petrified Logが見られます。 |
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■石化した森 Petrified Forest
どう見ても大木だと思えるものが、触ってみると実は石である。こんな不思議な体験をしてきました。 流木がここら辺にたまった後に泥炭層に閉じ込められ、酸素が不足したために腐敗が進みにくい環境が作られました。さらに、二酸化珪素を大量に含んだ水が木の内部に染み込んだだめ、木が石化したそうです。バラエティー豊かな色は鉄分、炭素、マンガン、コバルト、クロムによるものです。自然が作る造形美の一つです。 Agate Bridgeでは、石化した大木が橋のように横たわっており、昔はこの上を歩いて渡れる観光スポットにしていたそうです。今は渡れることはできません。Jasper Forestでは、そこらに石化した丸太が広がっている様子を見渡せます。昔はこれを拾い集めては、観光客に珍しい石として売っていたようです。Crystal Forestは、1800年ごろにPetried Logを採掘していた場所。ここではダイナマイトで大きな丸太を爆破し、小さく砕けた石を拾い集め、観光客に売っていました。ここには一周1.2kmほどのトレイルがあります。Giant Logsでは、公園内で一番大きな大木が見られます。多くの丸太が割れているのは、地層が隆起する過程で変形したためだそうです。 そこらに石のかけらが落ちているので、思わず持ち帰りたくなりますが、これは違法です。国立公園を訪れる者として、自然をそのままに残すことへの協力は義務だと私たちは思います。そもそも、石を持ち帰ったところで、ホコリをかぶった置物になるのが関の山ではないでしょうか。 |
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Giant Log
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