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デスバレー国立公園
Death Valley National Park
第1回 2003年11月15、16日訪問
第2回 2005年2月13、14日訪問
 

California カリフォルニア州
     
最新情報(2/15/2005現在):
公園自体はオープンしていますが、8/15/2004に起きた洪水の被害により、まだ一部が閉鎖されています。私たちが訪れた場所のうち、Artist Drive、Dantes View、Zabriskie Point がアクセス不可とのことです。北側にあるスコッティーズキャッスルはオープンしています。東側からはUS-95&CA-374あるいはCA-127&CA-178で、西側からはCA-190またはCA-178でアクセスできます。CA-190のDeath Valley JunctionとFurnace Creek間が通行止めとのとです。詳細はこちらで確認できます。
Death Valley 「死の谷」などと名前が付くほどの場所だから、さぞかしこれまでに見たこともない風景が広がっているのだろうと思っていましたが、期待を裏切りませんでした。長野県と同じくらいの広さがある国立公園らしく、公園内の道路のほとんどは時速100kmで走れます。デスバレーはLos AngelesからはI-10、I-15を経由して、BakersでCA-127、178と乗り継いで走行距離300mile(480km) 約6時間でビジターセンターまで到着します。ちょっと遠いので、公園内で1泊するプランがおすすめです。当日の気温は最低9℃、最高21℃でしたが、数字ほど寒くは感じませんでした。朝晩は肌寒いので羽織るものが必要ですが、昼間は半袖でも大丈夫でした。夏は40℃を超える灼熱地獄。ここのトップシーズンは冬です。公式ホームページはこちら

公園入口には看板だけ Gate
   
2003年11月15、16日訪問
     
■バッドウォーター Bad Water
最初に出迎えてくれたのが、バッドウォーター。ここは海抜マイナス85m。雪みたいな真っ白な空間が広がっています。でもこれは塩。
きれいな塩の結晶のマトリックスを探して歩きましたが、結構遠くまで行かないときれいなマトリクスは見られないようです。私たちの場合は、前日の雨の影響で地面がぬかるんでいたため、途中で引き返してきました。
8角形の結晶マトリクス
塩が噴出するところ
これ全部が雪でなく塩
     
Artists Pallet
■アーティストパレット Artists' Pallet
Artists Driveには、アーティストパレットと名づけられたカラフルな山肌があります。茶褐色の山肌に赤、緑、紫の色が露出していて、さすがにペンキで塗ったとまでは行きませんが、確かに色鮮やかでした。鉱物の色だそうです。
Artists Drive からの眺め
     

Sand Dune
■砂丘 Sand Dunes
Death ValleyにはSand Dune砂丘もあります。はじめて見た砂丘はたしかにきれいでした。砂丘の写真に撮るなら、朝焼け・夕焼け時に訪れたらもっときれいだと思います。私たちははじめて見た風紋に満足。

砂丘と砂丘の間の谷に草が生えていたりして、ちょっとイメージと違うなあと思いました。ここは山に囲まれているので雨も時々降り、おそらく厳密に言うと砂漠でないのだろうと思います。砂漠と砂丘は違うのだということを、後ほどグレートサンドデューン国立公園を訪れた際に気が付きました。(知らなかった訳では無いですけど…)
Sand Dune
     

Salt Creek
■ソルトクリーク Salt Creek
Salt Creek
というオアシスに、海水の5倍の塩分濃度、夏には40度を超える環境において生き延びることができるPupfishという魚がいます。もっと成長するのかどうかは分かりませんが、大きさは5mm程度でした。ちっちゃい。
赤い水が印象的。なんでこんな色になるのでしょうか。
Pupfish が住むSalt Creek
     
Dantes View ダンテスビュー
■ダンテスビュー Dantes View
Dantes View
は5500ft(1700m)からBad Waterを見下ろせます。山から眺めるDeath Valleyもおすすめ。夕日の写真を撮りに来ていた人が何人かいました。
Dantes View (Bad Waterを望む)
     

Zabriskie Point ザブリスキーポイント
■ザブリスキーポイント Zabriskie Point
Zabriskie Point
も特徴的な地形が広がっているポイントです。夕日に染まるともっときれいなんだろうなと思いながら、帰途に着くため立ち去りました。車窓から日が落ちる様子を見ながらロサンゼルスに向かって走ったのでした。
車窓からの夕焼け
     
Furnace Creek Ranchの展示物
■その他 Other Point of Interests
デスバレーもゴールドラッシュで盛り上がった時代があったようです。金だけでなくさまざまな鉱物が採れたそうで、多くの人がやって来たとのこと。宿があるFurnace Creekには当時使われた蒸気機関自動車が展示されています。このそばにあるHarmony Borax Worksではホウ酸ナトリウムの精錬をやっていたのだとか。
Harmony Borax
     
マッシュルーム石 Mashroom rock
■マッシュルームロック Mashroom Rock
Mashroom Rock
は、岩が浸食されて形づくられたものです。あまり目立っていませんが、ランドマーク的な存在です。Artists Drive出口付近の東側にあります。
Devil's Cornfield 悪魔のコーン畑にはArrowweedという植物が群生しています。誰がこんな名前をつけるんでしょうね。
Devil's Cornfield
     

Golden Canyon
■ゴールデンキャニオン Golden Canyon
黄色い岩が、太陽の光を浴びて黄金色に輝きます。初日は曇っていたため印象は薄かったのですが、晴れた2日目に訪れたときは、その輝きの違いに驚きました。
     
Mosaic Canyon
■モザイクキャニオン Mosaic Canyon
Mosaic Canyon
は大理石の渓谷。雨水により侵食されてできた谷だと思われます。きれいに磨かれたマーブル模様が印象的。

道中、コヨーテと遭遇しましたが、あーと言っている間に走り去ってしまいました。残念ながらカメラは間に合わず。その変わりに足跡を撮りました。今度こそ、写真に収めるぞ!

Coyote's footprint コヨーテの足跡
     
2005年2月13、14日訪問
2回目の訪問は、ワイルドフラワーとスコッティーズキャッスルがメインです。特にワイルドフラワーについては、50年に一度の当たり年とのことで、砂漠に咲く花々を見ることができました。
 
 

 スコッティーズキャッスル
■スコッティーズキャッスル Scotty's Castle
スコッティーズキャッスルは公園のいちばん北側にあります。前回はちょっと遠いので訪れていませんでした。

城と名前がついているこの建物は、シカゴの富豪ジョンソンが建てた別荘です。しかし何故かスコッティーという名前がついていることに、ここの面白さが隠されています。ジョンソンは、デスバレーで金の鉱山を探していたスコッティーのスポンサーでした。実際には、スコッティーはほらを吹いてジョンソンを騙していて、ジョンソンも実はそれに気がついていました。にもかかわらず、ジョンソンはスコッティーと友情を育んでいったそうです。

砂漠に好き好んで別荘を建てたジョンソンと、ほら吹きスコッティーのエピソードがこの建物ツアーを面白くしてくれます。ツアーはもちろん英語ですが、日本語ガイドも貸してもらえます。

 リビング
   
 Schotty's Castle
イタリア製の食器プレートにはJ&Sのイニシャルがある
 自動演奏オルガン
     
砂丘 Sand Dunes
朝早起きをして、砂丘を散策してみました。朝方は涼しいので砂丘ハイキングも快適です。道路わきに車を止めて片道30分くらい歩けば、一番高そうな砂丘に到達できます。砂丘はやっぱり朝方か夕方がきれいだと思います。砂丘のシルエットがいちばんきれいに浮かび上がります。

砂丘の裾野あたりは砂も締まっていて固く、草木もたくさん生えていますが、中心のほうへと行くと、草がなくなりさらさらと砂が崩れる砂山に変わります。斜面を登るのは砂が崩れるので足を取られて大変ですが、砂丘の尾根を伝うように上っていくと、比較的簡単に頂上までたどり着くことが出来ます。

     
■ワイルドフラワー Wildflower
春は砂漠にも花が咲きます。モハーベ砂漠にあるここデスバレー国立公園でも、他の南カリフォルニア地域と同じく、昨年秋から今年にかけてたくさん雨が降ったようです。花のピークは3月中旬〜4月上旬のようですが、私たちが訪れた2月中旬にはすでに標高が低いところから花が咲き始めていました。

こられの写真は主に公園南部のAshford Mill で撮ったものです。デスバレーで花が咲いていると聞いて、駆けつけたワイルドフラワーファンをたくさん見かけました。

Bigelow's Monkeyflower
 

 Golden Evening Primrose
白と黄色のPrimrose、薄青と紫のPhaceliaなど似ている花もあります。いろいろな種類の花を探すのが、宝探しみたいで楽しいのです。

Brown-eyed Evening Primrose
     

 Frement Phacelia
Desert Five Spotはデスバレーでも人気の花です。といってもたくさん咲いている訳ではなく、多くは紙風船みたいに閉じていて、赤いスポットが見られる花を見つけるのは難しいようです。


Notch-leaf Phacelia
 
 

Desert Five Spot

Desert Five Spot
 
 
 

Road Flowered Gilia
Dodderはゴムみたいなきれいなオレンジ色をしていますが、寄生植物です。人の栄養で生きています。

Ashford Mill のメインはDesert Goldの黄色い花畑。山の南斜面が黄色一色で彩られていました。

Dodder
 
 

 Chia

Gravel Ghost

Desert Chicory
 
 



Desert Gold

Desert Gold

Desert Gold
 
 
 
■デスバレー国立公園の宿
1回目の訪問では、Furnace Creek Ranchに泊まりました。Standard 2 Beds Roomをインターネットで予約しました。料金は税込みで$116.95でした。部屋にはケーブルテレビおよび電話もあり、設備の清潔感も特に問題ありませんでした。

ホテル敷地内にはステーキハウス、カフェレストランと売店があり、食事近くにガソリンスタンドもありました。すぐ横にゴルフ場や乗馬施設があったり、小型機用の空港が併設されていました。どうやらここは滞在型のリゾートみたいです。
     

Stovepipe Wells Village
2回目の訪問では、Stovepipe Wells Village に泊まりました。ここは砂丘まで近くて、料金が安いというメリットがあります。2ベッドスタンダードルームで税込で$90.47。シャワーはあるけれどテレビ・電話はなしでした。それほど新しくないため、公園外のモーテルの方がいいという人もいるそうですが、私は公園内に泊まる方を選びました。

室内

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