カトマイ国立公園 Katmai National Park |
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2006年8月27、28日訪問 |
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国立公園の看板 |
カトマイ国立公園はアンカレッジから南西へ290マイルに位置しています。公園へのアクセスは空路のみです。最寄の町キングサーモン
King Salmon まではアラスカ航空の定期便がありますが、ビジターセンターがあるブルックスキャンプまでは水上飛行機でアクセスします。公園内のロッジ宿泊とフライトを合わせたパッケージツアーを利用するのが一般的です。 カトマイ国立公園はニジマスやサーモンが釣れる場所としても有名ですが、その魚をクマが食べに集まってくる場所でもあるため、ベアウォッチングの名所としても人気があります。 |
離陸する水上飛行機 Float Plane |
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私たちは Katmailand
のパッケージツアーを利用しました。アンカレッジから往復のフライト、ブルックスロッジ1泊、1万本の煙の谷ツアーをセットにして一人$920でした。たった2日間で10万円もする高額なツアーで頭が痛いところですが、前回のアラスカ訪問で取りこぼした国立公園でもあったので思い切って申し込みました。 初日は朝7:30のフライトでブルックスキャンプを目指します。アンカレッジを飛び立つとすぐに朝陽に照らされるマッキンリー山が見えてきました。ジェット機と違って巡航高度が低いので、遊覧飛行みたいでした。雪化粧した山や煙をあげている火山を目の前に眺めることができました。クック湾を飛びながら1時間半ほどでクリックロッジ Kulik Lodge に到着。ここで水上飛行機に乗り換えてブルックスキャンプに向けて飛び立ちます。 |
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舗装されていない滑走路に着陸 |
マッキンリー山 Mt. McKinley |
トルバート山 Mt. Torbert |
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ナクネック湖 Naknek Lake | ||||
11時頃にブルックスキャンプに到着するなり、クマが湖畔で寝そべっていました。クマのテリトリにーにやってきたことをいきなり思い知らされます。カトマイ国立公園に到着後まずはビジターセンターでレクチャーを受けます。クマとの距離は50m以上を保つことなどの注意点が伝えられます。ルールを守れば危ないことは特にないようです。 昼寝をしていたこのクマは、ナクネック湖 Naknek Lake あたりをテリトリーとしているようで、2日間の滞在で何度か出会いました。 |
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ブルックス川 Brooks River | ||||
下流側展望台 |
ビジターセンタから数分歩きブルックス川 Brooks River を渡ったところに下流側展望台 Lower Platform があります。ここは湖からさらに上流を目指して遡上するサケが集まってくる場所です。ここをテリトリーとするクマがいて、ひたすらサケを食べていました。私たちが訪れたときには、ベニザケ Sockeye Salmon がシーズンでした。それにしてもうまいこと捕まえるものです。 | クマとそれを眺める人々 |
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ブルックス滝 Brooks Falls | ||||
ブルックス滝 Brooks Fall にある展望台
Falls Platform へはトレイルを20分くらい歩いて到着します。ここでは遡上してくるサケが滝を飛び越える姿を見ることができます。7月または8月下旬〜9月上旬にかけてがベストシーズンだそうです。 そのサケを食べにブルックス滝にもクマが集まってきます。私たちが訪れたときにもここをテリトリーとするクマがいて、冬眠に備えてがむしゃらに食べていました。 |
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1万本の煙の谷ツアー Valley of Ten Thousand Smokes Tour | ||||
ツアーの出発は朝9時。所要時間は7時間くらいでした。砂利道を4WDのツアーバスで進みます。ハイライトは30km先の終点にある1万本の煙の谷まで下るハイキングです。この日の参加者は私たち2人だけ。貸切のツアーでした。国立公園のレンジャーがガイドをしてくれました。 飛行機でしかアクセスできないはずのこの地域にどうやってバスを運んできたのでしょうか。聞いてみればよかったと思いました。 |
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■レイクビュー Lake View バレーツアーの最初の見所は湖を見下ろすレイクビューです。Ukak River が火山灰を運んでくるため、コロイド状となった水の影響で湖がターコイスブルーに染まります。見事な景色でした。 ■バレービュー Valley View 煙の谷より手前には緑が広がる谷間が広がっています。所々に湖があり、ビーバーのダムがあったり、白鳥やカルガモが羽を休めていました。ここではよくムースが見られるそうですが、この日は残念ながら見つかりませんでした。 |
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クマの手形?足型? |
■1万本の煙の谷 Valley of
Ten Thousand Smokes 1912年にノバラプタ山 Novarupta Volcano から噴出した火山灰がこの谷に積もっています。火山灰の層は今でも20〜30mもあるそうです。やや赤みがかかった火山灰は、鉄分を含んでいるからだと思います。 谷底までは30分ほどで到着します。当時は不毛の大地も、今は徐々に植物が戻ってきています。トレイルの途中にクマの足跡を発見しました。ここのクマはベリーを食べているようです。 |
ムースの角 |
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■ブルックスロッジ Brooks Lodge カトマイ国立公園にある唯一の宿泊施設がブルックスロッジ Brooks Lodge です。独立タイプと集合タイプのロッジがありますが、私たちが宿泊したのはブルックリバーに隣接した独立タイプの方でした。部屋からはクマを遠くに眺めることもできました。 食料をロッジ内に持ち込むことは禁止です。その代わりに食堂があり、バッフェ形式の食事が用意されています。朝食$18、昼食$28、夕食$38で食べられます。味はそこそこおいしいので心配は不要です。 |
独立タイプのロッジ |
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夕暮れに現れた虹 |
公園内のロッジが満室の場合には、キングサーモンの宿も利用できます。ただし、夕方には水上飛行機で公園を離れなくてはならないので、夕暮れの野生動物ウォッチングを楽しむことができないのが残念なところではあります。早めに予約することをおすすめします。 | 夕暮れ時のブルックスリバー |
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