ランゲル・セントエライアス国立公園 Wrangell-St. Elias National Park |
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2004年7月7日-8日 訪問 |
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ランゲル・セントエライアス国立公園は、知名度は低いものの、1979年にユネスコ世界遺産に登録されており、立派なビジターセンターがありました。アンカレッジから車で8時間と、アクセスが不便なのが欠点ですが、これからメジャーの仲間入りをしそうな気がします。景観では決してデナリ国立公園にも引けをとらないし、人が少ないという意味で魅力的です。道中知り合ったアンカレッジの消防士は、ランゲル・セントエライアス国立公園の方が好きだと言っていました。 公園内への道路は、北側と南側にそれぞれ未舗装道路が1本ずつあります。2WDの車で行く場合、北側は避けたほうがよいとのことだったので、南側の終点 ケニコット Kennicottという町まで行くことにしました。公園入口のチティナ Chitina から ケニコット Kennicott までは、62mile (約100km) のダート道路となります。料金は分かりませんがエアタクシー、シャトルバスも走っているようです。チティナから終点までは約3時間で到着します。道路のコンディションはそれほど悪くなかったのですが、運悪く釘を踏んでしまい、私たちは途中でタイヤ交換をするはめになりました。 |
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ランゲル・セントエライアス国立公園に向かう途中、バルディーズに向かう全長1300kmにも及ぶ石油パイプラインを間近で見ることができます。 山の風景としては、コッパーセンターCopper Centerからが一番きれいだと思います。ここからだと、一番高いブラックバーン山 Mt. Blackburn (4996m)は、遠いので小さく見えます。 |
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Trans Alaska Pipeline アラスカ縦断パイプライン |
コッパーセンターからドラム山(3661m)を望む |
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ケニコットでは、氷河ハイキング、銅山ハイキング、遊覧飛行、ラフティングが主なアクティビティです。 私たちは、かねてより氷河の青い湖が見たかったので、 氷河ハイキング Glacier Hikeというガイドツアーに参加しました。参加費用が 一人$50もして、高いと思ったのですが、クランポン Crampon という氷の上を歩くためのスパイク装備を貸してくれて、青い湖まで案内してくれるということで、参加することにしました。 結果的には、ガイドツアーに参加して正解だったと思います。スパイクなしには危なくて氷の上は歩けません。また、ところどころに穴が開いていて、氷河の溶けた水が流れ落ちています。プロの案内なしに歩き回るのは危険だなと感じました。ケニコットからルート氷河まで片道45分、トータルで5時間のハイキングでした。楽しかったですが、さすがに疲れました。 |
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ケニコット Kennicott はかつて銅鉱石 Copper Mineで栄えた町で、銅の精錬所 Copper Mill の跡が残っています。1911年から200億円を稼いだこの鉱山は、良質な銅鉱石が採れなくなったため、1938年を最後に閉鎖されたそうで、今では町としては機能していません。「ゴーストタウンと氷河観光」がこの町の宣伝文句になっています。 左側の写真がが精錬所跡地です。隣には発電所跡地もありました。化学で習ったあの電気精錬をしていたのでしょう。建物が崩壊しないように補強工事をしていました。第二次世界大戦前の建物とはいえ、ちょっと朽ちるのが早いような気がします。そして、右側が27年しか使われなかった木製の鉄道橋です。すでに一部壊れていました。 |
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■ランゲル・セントエライアス国立公園の宿 Kennicott Glacier Lodge のバス付きの部屋(新館)に泊まりました。新館は今年の7月1日にオープンしたばかりだったので、広くてきれいでした。バス共同の部屋は若干狭いようですが、清潔感には問題なさそうです。二人一部屋で、3食付のバケーションプラン$315でした。 この町にはこの宿以外にレストランは無さそうなので、実質的にバケーションプランしか選択の余地は無いような気がします。 ケニコットから車で20分ほど下った町McCarthyには他にも宿があるようです。 |
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