ヨセミテ国立公園 Yosemite National Park |
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ロサンゼルスからは、I-5、CA-99、CA-41と乗り継いで500kmほどでヨセミテ国立公園に到着します。所要時間は休憩1時間を含んで6時間強でした。最寄の大都市はサンフランシスコで、こちらからは車で5時間弱で到着できます。夏期にはマイカー規制があり、ヨセミテバレーエリアではシャトルバスで移動します。 ヨセミテバレーは氷河が作った谷で、その標高差は1000mもあるそうです。スケールが大きすぎて、最初は距離感がつかめませんでした。公式ホームページはこちら。ビジターセンターで "The Photographer's Guide to Yosemite" ($8.95) という本を購入し、見所を参考にしました。各ポイントの場所や、おすすめの時間帯まで記載してあって役に立ちました。 |
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2004年2月13、14日訪問 | ||||
冬のヨセミテ国立公園に行ってきました。初日は曇天でしたが、2日目は晴天に恵まれ、雪解け水の滝を見ることができました。トップシーズンの初夏にはもっと水量があって迫力があるのだと思います。冬期は、公園を東西に横切るTioga Road(CA-120)は通行禁止となり、楽しめる場所は制限されます。しかし、オフシーズンにもかかわらず、バスツアーで多くの観光客が訪れていて、私たちが泊まったYosemite Lodgeは満室でした。この時期には、Badger Passというスキー場がオープンしていたり、カレービレッジのそばにはスケートリンクがあったりするなど、夏と違った楽しみ方があります。ヨセミテ国立公園に通じる道路は、2週間ほど前の雪は除雪が完了していて、CA-41、CA-140ともにチェーンなしで通行可能でした。 | |
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■ヨセミテ滝 Yosemite Falls 冬は涸れると聞いていたヨセミテ滝ですが、この日は最高気温7℃くらいはあり、雪解け水で滝を見ることができました。天気で印象がガラッと変わります。左は晴れ、右は曇りの日の写真です。落差739mは世界第5位だそうです。近づかないと大きさを実感できないのですが、近づくと全景が見えなくなります。バランスが難しい。 |
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■ハーフドーム Half Dome ヨセミテのシンボルであるハーフドーム。Yosemite VillageそばのCentinel Bridgeか、Yosemite Lodgeに向かう途中の道からが綺麗に見えます。また、Mirror Lakeから見上げるHalf Domeもおすすめ。 ■エルキャピタン El Capitan どっしりとした一枚岩は安定感があります。El Capitan Meadowからの眺めがおすすめです。 ■キャシードラルロック Cathedral Rocks 複数の岩が競って伸び上がる感じに見えます。Cathedral Rocks Vistaがベストポイント。 ■ノースドーム North Dome 帽子をかぶったようなDomeとその手前にはアーチ状の模様Royal Archesが見ることができます。Curry Villageそばから綺麗に見えます。 |
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■ヨセミテバレー Yosemite Valley トンネルビューと並んできれいな景色が見られるスポットです。Merced Riverがゆるやかな弧を描き、雪が積もる河原とヨセミテバレーがうまく調和しています。 ■ブライダルベイル滝 Bridalveil Fall 朝に訪れましたが、ここは夕方の方が日が当たってきれいだと思います。 ■ミラーレイク Mirror Lake 冬でもMirror Lakeまでハイキングすることができます。雪が残る道を40分ほど歩けば、目的地に到着します。ハーフドームを下から見上げたり、氷ついたMirror Lakeの上を歩いたりすることができます。 ■トンネルビュー Tunnel View ここからヨセミテバレー全体を見渡すことができます。ここからの眺めが一番きれいだと思います。新緑の季節は青と緑のコントラストがもっときれいなのでは。 ■野生動物 Wild Life ついにコヨーテの写真撮影に成功しました。他にも鹿Deerやアライグマらしき動物にも遭遇しました。クマが出没するから気をつけろと言われましたが、残念ながら今回は出会えませんでした。 |
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2004年5月16、17日訪問 | ||||
2回目のヨセミテ国立公園訪問は新緑の季節でした。前回訪れたときに雪で覆われていた青と白のValley
Floorは、きれいな緑色の草で彩られ、まったく違う感じを受けました。宿泊したヨセミテロッジ
Yosemite Lodgeは、ヨセミテ滝 Yosemite Fall のすぐそば。朝、目覚めて外を眺めると大迫力のヨセミテ滝がすぐそこにあります。すごい贅沢をしている気分。 ■バーナル滝 Vernal Fall 冬には閉鎖されていた Vernal Fall までの往復3マイル・3時間のMist Trail にも挑戦。そこそこアップダウンがあり、運動不足の私たちにはちょうど良い運動になりました。豊富な雪解け水のおかげで、滝の水量も多くて迫力があります。7月にはこれが涸れてしまうのが不思議なくらい。 ■グレーシャーポイント Glacier Point 今年のTioga RoadとGlacier Pointまでの道路の開通は5月14日でした。通常は6月半ばなので、今年は早いですね。冬には行けなかったGlacier Pointまで行ってきました。高度2200mからの眺めはまた格別。いままで居たところが眼下に小さく見えます。 |
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■花 Wildflowers Lupine ドライブしていると群生しているLupineを目にします。高さは30〜40cmくらいで、日本で見たルピナスよりは小さいような気がします。きっといろんな種類があるのでしょう。 Pacific Dogwood (Cornus nuttallii) 白い花をつける木です。ヨセミテ国立公園内では簡単に目にすることが出来ます。 |
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Snow Plant (Sarcodes sanguinea) 葉緑素を持たない植物だそうで、茎も葉も赤い色をしています。栄養は土からのみ吸収するのだそうです。日陰を好み、なかなか明るいところで写真はあまり例がありません。私たちは立派なSnow Plantを見つけることに成功しました。Douglas' wallflower(Erysimum capitatum ssp. capitatum) 火事で焼けたセコイアの木の隣で元気に咲いていました。山火事もこうした植物に日が当たるためには重要なイベントなのだそうです。自然の若返りのメカニズムが感じられます。 |
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Coulter's Matilija Poppy (Romneya coulteri) おばけみたいな大きな花でした。あまりかわいらしくはないですね。カリフォルニアで一番大きい種類の花だそうです。 Field Chickweed (Cerastium arvense) 5枚の花びらが真ん中でくびれていて、数本ほど放射状に線が入っています。 |
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■マリポサグローブ Mariposa Grove ヨセミテ国立公園南側ゲートのすぐそばにマリポサグローブがあります。ここでは、樹齢が最長で3000年、高さが100mにもなるSequoia という巨木の森を散策することができます。ここは国立公園に指定される前に、人手が入った森です。幸運なことに、ほとんどのセコイアの木は残っているようです。 この森には、生きているセコイアに穴を開けたTunnel Treeをがあったそうですが、1969年に弱って倒れてしまいました。紀元前から生きていた木を殺してしまった人間の愚かさを感じます。 セコイアに興味があるならば、ヨセミテ国立公園の近くにあるセコイア国立公園を訪れることをお勧めします。森の規模としてはこっちの方が上です。 |
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■ヨセミテロッジ Yosemite Lodge
ヨセミテ国立公園は3回ほど訪れましたが、いずれもヨセミテロッジ Yosemite Lodgeに宿泊しました。この宿からいろんなツアーが出ているので、レンタカーがない人には便利かも。料金は税込みで$144.10(Deluxe 2 Beds Room)でした。 ロッジ風の木造建物なので、階段を上る音が聞こえたり、隣の部屋の物音は聞こえますが、内装はホテル並みで、快適に過ごせましたでした。テレビは近日入る予定とのことです。電話はありました。 施設内には、フードコートとレストランおよびバーがありました。フードコートは一人$10くらい、レストランはディナーで一人$30くらいの予算でしょうか。味は値段相応でした。特に不満はありません。 |
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