メサベルデ国立公園 Mesa Verde National Park |
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2004年6月14日訪問 |
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公園入口のゲート |
最寄の町 Cortez コルテツからUS-160を東に10マイルほど走るとユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されているメサベルデ国立公園に到着します。西暦550年〜1300年にAnasazi という部族がこの地域に暮らしていたようです。公園内には多くの住居跡があり、Pithouseという地面を掘って作った土壁の家や崖の下のCliff Dwellingsと呼ばれる住居跡などを見ることができます。 | |||||||||||||||||
Pithouse |
500年代のPithouseは支柱を建てるため程度の穴しか掘っていませんが、
700年〜950年には地下室のように穴が深くなり、さらに室内で火が焚けるように換気口が備わってきます。1100年〜1300年は石を積み上げて住居を作るようになったようです。1200年前後には一部の人々が崖下のCliff
Dwellingsに移動しましたが、その理由は宗教的なもだとか、外敵から防御するためであるなどとさまざまな説があるそうですが、詳細はいまだに不明とのことです。1300年ごろにここから忽然と姿を消したことも謎とされています。 公園内にはいくつか住居跡がありますが、主なものはツアーに参加しないと見られません。私たちはクリフパレスを選択しました。チケットはビジターセンターで予め購入しておく必要があります。また、定員制なので夏休みなど混雑する時期には朝早く行かないと売り切れることもあるのではないかと思います。スケジュールは時期によって異なるので、予め確認することをおすすめします。
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■クリフパレス Cliff Palace クリフパレスのツアーは定員50名で、駐車場に車を停めて、住居跡の展望台に集合します。レンジャーの引率で、階段で崖の下に移動します。最後には急な梯子を上ります。 ここにはかつて100人以上が住んでいたそうです。2階か3階建ての建物があったり、丸や四角の住居があったりと、いろんなバリエーションがあります。住居の中心部には、Kivaと呼ばれる火を焚く場所があり、儀式の会場や人々の集会所として使わていたそうです。空気穴や換気口もあり、考えられた作りになっていました。 ただ、建物にあまり統一感はなく、設計図はおそらく無かったと思われます。高度な文明と評されることが多いのですが、1200年といえば日本では鎌倉時代。文字もなく、この程度の建築では、「高度」な文明とは言いがたいと思いました。 |
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Cliff Palace クりフパレス |
Kiva |
Petroglyph 壁画 |
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Fair View Ruins |
Fair View Ruinsは1100年代の住居跡です。石を積んで作った住居で、たしかにPithouseから変化が認められます。ウパキ国定公園やハーベンウィープ国定公園の住居跡に似ているなと思いました。距離的にもそれほど遠くないので、おそらく文化的な交流があったのでしょう。 チェイパンメサにある博物館には、発掘された食器や当時の生活の様子が展示されています。 |
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Pottery 食器 |
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